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2006年07月31日

●ストリップはグループセールを確立する必要がある LVRJから

Las Vegas Review-Journalのマイク・ウェザーフォード氏の記事から

 

 ストリップでのブロードウェイ・ミュージカルについて語るとき、 ラスベガスの聴衆は酔っ払い過ぎだとか、 ベガス滞在者は休憩無しで動き過ぎて話の筋を追うために日焼けした集中力を維持するのが困難だとか議論するのは楽しい。

 

 同等のビジネス・ モデル無しに同等の作品を売ろうとしているプロデューサーの基本用語においてブロード・ ウェイミュージカルが苦闘しているのを見るのはあまりセクシーではない。

 

 ブロード・ウェイでは全体のチケットの4分の1くらいが団体販売である。 ストリップでは、ほとんどのショーの製作者は観客がチケットを買いに来るのを待っている。 特に新しいショーが販売すべきたくさんの夜のショーの座席を供給し、 他方ナイトクラブが都会のより若い客の気を散らし続けている状態においては、待ちの姿勢は自らを死に追いやり始めている。


 「無視することはできない」ベネシアンで"ファントム・ラスベガス・スペクタクラー"をみずからのベース・ エンターテイメント社を通じて製作するスコット・ツァイガーは言う。「我々は、 ストリップを歩きながら我々の看板を見て"今夜あのショーを見に行こう"という人々を信頼することはできない」

 5年間クリア・チャンネル・ エンターテイメントの劇場部門を率いてきたツァイガーは、 ラスベガスにおいては団体販売があまりに組織化されていていないことを発見した。 進化し続ける洗練された固定客がずっといなかった。

 

 ニューヨークでは、「旅行業者、慈善団体、学校グループがある。彼らは、 何度も何度も繰り返しチケットを購入する人達がいる。大きなビジネスである。ラスベガスにおいては、まったく日和見的であった。 」

地元プロデューサー達は、 ブロードウェイの主要な劇場運営機関であるシューベルト・オーガニゼーションのヒアリングをし続けて、シューベルト・ 団体販売かテレチャージ・ドットコムとともにラスベガス市場に乗り込むことを計画している。そうしているうちに、 "ファントム"とブルーマングループは、 ツァイガーが"最も簡単なターゲットで団体販売にとって主要なターゲット"と呼ぶベネチアンのコンベンション客をターゲットにしている。

 

 ツァイガーは、夏の間、 午後10時の"ファントム"公演はベネチアン従業員と肯定的な口コミを広げることができるタクシードライバーのような人たちに提供されたチケットによって支えられると言う。

 

 次のステップは、ホテル・ コンベンション企画者と良い席の提供や公演全体買い上げについて協力することである。ベネチアンは、 「コンスタントにコンベンションを販売するセールスマンを持っている。それこそ、彼らがすることなんだ。」 とツァイガーは強調する。「どうして言わない?"ファントム"劇場の中を歩かせろと。それ以上に良いセールス・ ツールがあるだろうか?公演全体の買い上げは、コンベンション・スポンサーや会社にステージ上から観客に話しかける機会を与える。

 

 ブルーマングループは青いドーラン無しに、創造性やブランドを成長させることについてスピーチをするため、 3人の設立者を提供する。「想像の域を超えている。」共同創立者のマット・ゴールドマンは去年の春に言及した。 「我々の予想していたもののほとんど2倍だった。これは将来的に起こるであろう事について多くのことを示している。」

 

 「団体販売」というのを聞くと、難波歌舞伎座前で公演を待つおば様達にお弁当を配っている会社員達の姿が目に浮かんできます(笑) 演歌系スターのリサイタルにはこういう団体販売チケットってのがありますよねぇ~。

 ってな光景をラスベガスでも目にすることよなことが起きるのでしょうか?見てみたいような、怖いような(笑)

 

 カジノに付属したエンターテイメントから始まったものが、エンターテイメントで客を呼び、 非カジノ収入として大きな割合をしめてくるようになると、もはやカジノから切り離して儲けることが必要になり、 その手段として団体販売の必要性がでてくるんでしょうね。

 「○×株式会社貸し切りのため、カジノゲストはお断り」ってなことにならないよう、祈るばかりです…。