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2007年04月23日

●新しいショーは、チケット販売の頭痛のタネ LVRJから

Las Vegas Review-Journalの記事から

 ショーを楽しむ観客の立場としては、3つの新しいショーを見て、「いいじゃん!選択肢が増えた」と言う。 これらのショーのスポンサーは、アスピリンに手を伸ばし、「毎週、35,754枚のチケットが市場に出てくる」と言うだろう。

 これは、「モンティ・パイソンのスパマロット」、「ストンプ・アウト・ ライド」そして、近日オープンするカルメン・エレクトラのマジック・ ショーが毎週公演するチケット総数である。

 この数は、 ショーを見に行く人たちの行動パターンから割り出される数を越えてしまうと心配されている。

 いくつかのショーを数えるだけで、1週間に10万枚以上のチケットになる。 5つのシルク・ド・ソレイユのショー(86,600枚)とブルー・マン・ グループのショー(17,600)をあわせると104,200枚になる。

 ブロードウェイ・ミュージカルの「ファントム~ザ・ラスベガス・スペクタクラー」と 「プロデューサーズ」、「マンマ・ミーア」 は1週間に39,850枚を付け加えることになる。

 これは、興味深い。我々は、全体の傾向を議論する際に、各々のショー・タイトルを等しく扱う傾向にある。しかし、「ファントム」 は1週間に18,150枚のチケットを売らねばならないが、「プロデューサーズ」は9,800枚である。

 セリーヌ・ディオンエルトン・ ジョンを合わせて52週で平均すると、1週に14,980枚となる。同様に、パリー・ マニローとその他のベガス・ヒルトンのヘッドライナーを平均すると、週に4,107枚増えるということになる。 さらに、その他のショー、「ラ・レブ」、トニ・ブラクストンダニー・ガンズリタ・ラドナーランス・ バートンアメイジング・ジョナサンペン& テラーが付け加わると毎週20万枚を越える発売数に押しあげる。人気のあるイブニング・ショー、 オーリンズのヘッドライナー、MGMやハードロックそしてハウス・オブ・ブルースのコンサートを付け加えずにだ。

 この一部分のリスト・アップでさえ、毎日33,400枚のチケットが売られていることに気付くだろう。

 「馬鹿げたことじゃない?」シルク・ド・ソレイユを退職して、現在ウィン・ラスベガスのエンターテイメント・ マーケティングの職にあるジェニファー・デューンは言う。「理想的には、1週間に8回のショーをやりたい。」

 昨年ラスベガスに3900万人が訪れた。しかし、 その訪問者は常設公演ショーを一人1.3回しか見ていないという不名誉な2005年の統計がある。

 2年前、シルク・ド・ソレイユの代表ガイ・ラリバートは文字通り、空に目を向けていた。彼は、 そびえ立つコンドミニアムの波が1.3回以上のショーを見る時間的余裕がある通年居住者を連れてくることに賭けた。

 しかし、新たなリゾート施設はより多くのショーをも連れてくることになる。「ジャージー・ボーイズ」、 もう2つのシルクのショー、そしてコロッセウム劇場級の新劇場がすでに稼動している。

 今のところは、「もし我々が、何か違うものを含むショーを増やしていくなら、希望的観測ではあるが、 訪問者達は1つ以上のショーを見てくれるだろう。」とデューンは言う。「これは、全ての人の挑戦である。」

 

 3900万人が1.3回ショーを見るとして、5070万回。1日33,400枚のチケットが発売されていて、 1年365日とすると1219万1000チケット。
筆者であるマイク・ウェザーフォード氏は、もうそろそろ飽和状態の危険域に入ろうとしているのではないか?と警告されているのでしょうね。 他のショー関係者は、楽観的なようですが…。

 それにしても、100ドル越えるチケット代というのはあまりに高すぎるような気がします。 我々日本人ツーリストにとってベガスは非日常の世界ですから、100ドル超のチケットでも「次はいつこれるか解らないから、見ておかねば」 と無理をしてしまいます。でも、これを国内に置き換えてみると、90分のショーのチケットが1万円ですよぉ~。二人だと2万円。 結構度胸がいる金額だと思いませんか?

 ちなみに、1週間後に迫ったGWベガスですが、この期間中の我が家のショーの予定は一つも入っておりません(汗)  定宿となったパームスのパール・シアターで何かコンサートをやっていれば、見てみようかと思っていたのですが、 残念なことに滞在中はボクシング以外の公演予定は入ってないようです。