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2006年01月16日

●「誰がボタニカル・ガーデン@ベラージオーを作っているのか?」 Las Vegas Sunの記事から

右側入り口付近 ボタニカルガーデン@ベラージオーの旧正月(Chinese New Year) 飾り付けのために、フロリダのパームビーチからバニアンツリーが運ばれてくるという記事がE-Neon(Las Vegas Review-Journalのメーリングニュース)で配信されてきました。この記事はメーリング・ニュースのみの配信なので、 リンクすることができません。他にもこのバニアンツリーに関する記事がないかとYahoo.comで検索したら、 表題の記事を見つけました。

 コンサバトリー・ボタニカルガーデン@ベラージオーを誰がデザインしているのか、まったく知りませんでしたので、 すこぶる興味深く読みました。内容的にこちらの方が面白いので、バニアンツリーに関する記事を探すのはやめて、この記事を紹介します。

 

「ラスベガス・サン」コラムニスト、トム・ゴーマンの記事から

「どうやって、Audra Danzakはベラージオーのボタニカル・ ガーデンで咲いている花を維持しているのか?」

 たぶんそれは、ふるびたプラスチックのカボチャをガレージにしまい、 ミカエルからほこりっぽい絹製のポインセチアを取って来ることを意味しているかもしれない。 8歳の少年の母親であるAudra Danzakにとっては、もっと複雑である。

右側北極熊 彼女は、秋ディスプレイのために使われたリンゴ絞り機を分解し、収納した後に、 25,000本の白いカーネーションによって3匹の等身大の北極グマのワイヤー・ フレームを覆い、大きな氷の塊の上で動くペンギンを設置し、クランベリー湿原を作成し、 オーナメントとクリスマスイルミネーションを45フィート(13.71m)のモミにぶら下げる必要があった。 Audra(39歳)は、 ベラージオーのコンサバトリー&ボタニカル・ガーデンで季節のディスプレイをデザインし、設置し、 維持している140人スタッフを率いる。

 

 その冬のショーは今日(12月4日)開くので、あなたは、 彼女と彼女のチームがまさにどれほど成功しているかを自分で判断することができる。

 しかし、これは彼女が一休みできるということではない。彼女は、1月にオープンするチャイニーズ・ニューイヤー・ ショーのために中心飾りとして使う大きなバニアンツリー(バンセンノキ)のフロリダ、 パームビーチからの到着を待っている。木はすでに枯れており、ここに運ぶために12台のトレラーに積載できるように切り分けられている。 コンサバトリーで組み立てられる。


 どうやって、ラスベガスで最も写真撮影されるアトラクションの管理者に上り詰めることができたのか。


 彼女の花に対する愛情はミシガンのティーンエイジャーのときに花開き、そして19歳の時に彼女自身の小さな花屋さんを経営していた。 1993年に彼女は結婚し、夫の家族の近くに住むために夫婦はラスベガスに引越しした。(現在、彼女の夫は、インペリアル・ パレスでhuman resources executiveの職についている。)彼女の技術によって、地元花店の職を得た。

 1年もせずに、彼女は結婚式のためのフラワー・アレンジをするパートタイム職で、ミラージに雇われた。彼女は、 事前に選ばれている色と茎の数を数える生産ラインに飽きてきた。
「それは素早くやる仕事だった。結婚式パッケージA、BあるいはCに基づいてディプレイをしていた。しかし、 ついには私は部屋を出て行った。」彼女は幸福にも、ミラージュの外部景観デザイン部門(exterior landscaping department)でのフルタイムの仕事に移動した。

 「私は、尻を上げて、肥料の袋を肩に担ぎ火山を登った。私は、1分1分を愛した。」彼女は言った。「私は、泥にかぶりつき、 110度の日に汗くさくなって外にいることが大好きだった。」

 景観造園について、彼女はよりおおく学び、より多くのことを知りたくなった。彼女はコミュニティ・カレッジ・コースに登録し、 害虫と病気のコントロール、芝土、潅漑システム、および用水管理において専門知識を学んだ。ミラージに入ってから3年後、 彼女はベラージオーの1998年オープンの準備のためにベラージオーに雇われた。

 彼女は、庭師から水と灌漑マネージャーへ、そして、現在の地位である外観造園マネージャー、園芸助監督へと、 早生ブドウのようにランクアップしていった。2002年12月以来、彼女はコンサバトリー・ショーのデザイン、作成、 維持を指揮している。

 

 Audraと彼女のデザイナーは、アイデアを捜して広く旅行するけれども、いくつかは、家で思いついている。
 MTVミュージック・ビデオを見た後に、 春ショーのために高さ12フィートのポピーによって並外れた花園を製作するアイデアを思いついた。夏のショーのための、 子供が釣りをする田園風景は、静かな家族の夕食の間にリチャードによって提案された。
 彼女は、カンクン旅行の間にウズラが卵から孵化するのを見た後、鳥が卵からかえるのをどのように取り入れようかと思案している。 現在のショーのために、彼女は、去年使った北極グマをさらに発展拡大すると決めた。実際の氷を使用するという決定によって、 コンサバトリーに配管工事をする必要が生じた。

 「それから、私は生きているクリスマスツリーについて話した。」彼女は言った。「しかし、私は直感を信じて、 歌うクリスマスツリーは取りやめた。それから、誰かが 「ペンギン」と言って、私達が「それよ!」と言ったの」

 まだ、音楽、踊る水とライティングなど決めるべきことはたくさんあった。数千の花を注文することが必要となり、 使うまでオフストリップの倉庫に保管していた(花は2週間ごとに交換される。)。

 

 仕事の報酬は、ホテルに入ってきた客が、カジノへ入る前に、 まずコンサパトリーに足を向けるのを見ることだと彼女は言った。

 これら全てのためにAudraは代償を支払っているのだ。ベラージオー園芸監督は、花粉症である。

 

 ラスベガスの地元の花屋さんから始まって、どんどん上り詰めていくサクセス・ストーリーは面白いですねぇ~。その裏側には、 常に熾烈に競争し続けなければ上がっていけない競争社会(現在の政権中枢はこっちの方向に日本を向かわせようとしていますが…) の厳しさもと垣間見えます。

 Audraさんが、次はどんなサプライズを用意してくれるか楽しみです。それにしても、花粉症とは…(笑)