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2006年02月06日

●「ラスベガス バフェ」 Las Vegas Review-Journalから

Las Vegas Review-Jouranal Chris Jones氏 の記事から

 

ラスベガス バフェ

 セルフサービス・レストランの長い歴史は、いまだカジノにとってビッグ・ ビジネスである。
 

 食べ放題のバフェのようにラスベガスの極上の魅力を惹起するものはそれほど無い。 有名人シェフと飾り立てられたZagat格付けの成長する卓越性にもかかわらず、セルフサービスの豪華なパーティは、 約60年の間地元ホテルカジノにおいてビッグ・ビジネスであり続けている。それらは、ダウンタウンから派手なストリップまで、 いまだに強い。


  「バフェは、ラスベガス体験の象徴的な特質の一つである。」ベラジオの社長ビル・ マクベスは言った。「都会のように、望むものは何でも手に入る」

 ラスベガスにおいて、バフェはどれだけあちこちにあるか。
 

 これを考えてみてください。27億ドルのウィン ラスベガスと6億ドルのサウス・コーストが昨年オープンした際には、 それぞれにバフェの準備ができていた。

 MGMミラージが新しいホテル&カジノ開発のためにストリップのカジノ~ボードウォークを閉じたその日、 1月9日においてもボード・ウォークのサーフ・バフェは朝食を提供した。

 AAAの5つダイヤモンド賞を受賞するレストラン・ラインナップをもつベラージオーは、毎年150万人のバフェ客をひきつける。 多くの人が、寿司とアラスカ・キング・クラブの週末ディナーに$34.95を支払う。

 通りの向かいのバリーズでは、「ステアリング(立派な)ブランチ」(税別$65)の予約を奨めている。日曜日のみ、 あぶったマイネ湾のロブスター、キャビアそして贅沢なシャンパンが振舞われる。

 


  「ネブラスカにおいてさえ、トラベルチャンネルで見て、ラスベガスのバフェについては知っている。」最近、リオのカーニバル・ ワールド・バフェで5人の家族と一緒に食べたスコット・ヘルツォグは言った。
 「家族のうちの何人かは中華が好きで、何人かはシーフードが好き」スコットの母親シャロン・ヘルツォグは、 並んだテーブルからカニの脚、BBQリブ、半分食べかけのサラダを付け加えて言った。「私達は、 これから歩いてカロリーを消費する必要があると思うわ」と食べ終わった彼女は冗談を言った。

 


 ヘルツォークのテーブルの先の食物の口径(?)はまた多くを語った。 「ホテルキッチンからの残り物を載せた大きな銀のトレイの日々は過去の話である」と関係筋は言った。

 「今日のバフェの食べ物の質は、ほとんどの中級のカジュアルレストランよりも良くないとしても、同じくらい良い」 とステーション・カジノの飲食開発副責任者のジェフ・ディヴィートは言った。

 

 ステーション・カジノは、ラスベガスにおいて8つのバフェを運営している。会社は近時、ヘンダーソンにおけるサンセット・ ステーションのフィート・バフェを数百万ドルかけてリニューアルし、4月18日にはサマリンにおけるレッド・ロック・ リゾートオープン時に9番目のバフェが加わる。

 同様に、MGMミラージは、10のストリップのカジノにおけるバフェのうち2つを強化した。 2004年11月にラスベガスを本拠地とする会社がトレジャーアイランドの「ディッシュ」をオープンし、 続いて2005年1月にミラージで「クレービング」が続いた。これらの成功により、 MGMグランドのバフェのアップグレードがすぐに続くかもしれない。

 

 「それらは、アンカーテナント(多くの客を引き付ける店舗)である。」マクベスは言った。「レストランは主に夜に稼動する。 しかし、バフェは朝食、昼食、夕食である。1日に18時間稼動する。」

 バフェは、主催するホテル・カジノに新しい客を連れて来て、食事のために他の場所へ行こうとする客を引きとめる。

 一般に、それらの利ざやはレストランより少ないが、全てのMGMミラージのバフェは高収益である。そして、 それらはスロットマシンからショー、販売店まで、カジノの他の場所のお金を使う顧客を引き付ける。


 「バフェを閉鎖したときに、ビジネスモデルにおけるその効果に気がつく」マクベスは言った。彼は、ミラージのバフェ「カービング」 が5ヵ月半リニューアルの際に閉鎖せずにボールルームで仮設営業をした。
 「バフェは、コストパフォーマンスにより敏感な地元の人たちにとって長く一般的である。」とデヴィートは言った。近年、 客が手でプレートを待てるように、料理を小さなポーションにしたり、 実演調理を導入することによって食べ物の品質をアップさせたステーションカジノの「フェスト」やリオのカーニバル・ワールド・ バフェが現れた。

 「それらの改良によって、バフェへの需要はさらに大きくなった。」とディヴィトは言った。

 ステーションのバフェの利益は、会社のカフェスタイルレストランまたはコーヒーショップと同等である。 「バフェは、 かつてのように目玉商品ではない」とディヴィトは言った。 「ラスベガスのレストランの価格上昇につれて、バフェ愛好者はもっと支払いたくなるだろう」ともディヴィトは言った。それは、 バフェ運営者が昔の1.99ドルの前任者より良い食べ物を提供することを可能にした。

 

 固定価格は、ある者が消費する一つの食べ物の価格を無意味にし、バフェのアピールを支える。そして、バフェの 「全ての人に合うモノがある」という選択も同様である。

 「人々は、多様性(バラエティ)を欲し、選択したい。それらは、同じように聞こえるが、実は違う」マクベスは言った。

 「コーヒーショップのメニューは多様なアイテムを提供する。しかし、例えば人々は一度座って4つの料理を注文しない。でも、 バフェにおいては複数の食べ物を選ぶことが可能になる」彼は言った。


 「一つを選ぶのが難しい?選ばなくてもいいんですよ。」マクベスは言った。
 

 

 新しいバフェは、見かけ上プレミアム(ひとつ上)を位置づけている。「ディッシュ」の外観は、ジェフリー・ ビアズから来ている。誰が勘定を払った?MGMグランドのウルトラ・ラウンジ、ミラージのカービングは、 マンダレーベイのアウレオル・レストランと同様に、香港やローマのホテルの設計をしたアダム・ ティハニーがデザインした。


 「サンセット・ステーションのバフェの平方フィートあたりの装飾コストは、グリーン・バレー・ランチの高級ステーキハウス「ハンクス」 と同等の費用がかかった」とディヴィトは言った。レッド・ロック・リゾートのバフェはよりいっそう精巧になると彼は約束した。  「人々は、もっと良いもの、もっとすごいものを要望し、我々はその要求に応えている」と彼は言った。

 「ハラズ・エンターテイメントは、リオのカーニバル・ワールド・バフェの内装のリニューアルに800万ドル費やした」 と飲食監督ジョー・グリマルディは言った。

 「あなたはもう、最低であるように見えるガラスのくしゃみよけの上の表示ラベルを見ないであろう。今は、 食べ物はライトアップされて、より洗練されている」とグリマルディは言った。「座席の配置にはより多くの思慮が傾注されている。 バフェはもはやカフェテリアではない。」

 

 オンライン辞書の食べ物史によると、バフェの起源については知られていないが、 同じテーブルで一度に多くの人々に食事を提供することは、古代・中世文化にさかのぼる。名前は、フランスが起源であるが、 オックスフォード英語辞典に最初に印刷されたのは、1792年である。

 

 コンセプトがラスベガスに紹介されたのは、昔の広報担当ハーブ・マクドナルドがおおよそ60年前にローカル・ ポテンシャルで偶然発見したことによると広く知られている。
 エル・ランチョ・ベガスで遅くまで働いていたマクドナルドは、シェフに冷製肉とチーズをさらに用意させた。彼が、 カジノバーで食べているのに近くのギャンブラーが注目した。

 マクドナルドは、素早く冷製の食べ物をテーブルに準備する許可を得た。彼のサービスは、 空腹だがレストランで食事をするためにゲームを中断するほどではないギャンブラーにアピールした。
 マクドナルドの1ドル「バッカルー・バフェ」は流行り、彼の食べ放題コンセプトはラスベガスの売り物として残った。


 「私に発明の才能があったとは言えない。私は、まさにそのとき、その場所で空腹だっただけだ」 と2002年に亡くなったマクドナルドは、1988年にレビュー・ジャーナルで述べている。

 

 我が家は、最近バフェには全く行っておりません。もともと「食べ放題」にあまり魅力を感じず、特に中年期になってくると、 上質のものをちょっとだけ食べたいと思うようになりました。若いときは、量さえあればよかったんですけどねぇ~(笑)

 となると、量で勝負というわけには行きませんので、ローカルカジノは別として、ストリップのバフェはどう考えてもコスト・ パフォーマンスが悪いとしか思えなくなってしまいます。

 「バフェはかつてのように目玉商品ではなくなった」と本文でも書かれていますが、30ドルも60ドルもして、あの内容では…。

 

 とはいえ、「バフェはラスベガスの名物」ですから、是非チャレンジを(笑)そういえば、 我が家が定宿としていたNYNYも現在のシーザーズもバフェはありませんね…(汗)

 

 ちゃんと、バフェ・トリビアも最後に付けてくれています(笑)なんでラスベガスはバフェばかり?と思っていたのですが、 こういうワケだったんですね。へぇ、へぇ!